ひとりごと
〜2004.March〜

襟裳の春は 何もない春です
寒い友だちが 尋ねてきたよ
遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ

森進一「襟裳岬」より



3.25 thu.

昨日からずっとsociologyページのリニューアル作業を
続けているのですが、まったくもって終わる気配なし。
3月中には何とか…と思っていたけど、どうやら無理ぽ。
大学院入学までには何とか…ってことで。






で、今日は気分転換に、久しぶりの音楽レビューでも。
最近、音楽雑食性の傾向がますます強くなってきてて、
アーティストの並び方にかなり脈絡がないのですが、
これでも比較的似た傾向の音楽を集めたつもりです。



実は個人的に気になっているのは、2年前(!)に極短ブームとなった
「おさかな天国」、何 とあの英語バージョン収録した
早見優の(!!)New Album、その名も「Let's Sing Together!」だったり
するのですが、気にはなるけど買う気にはならないのでここではパスで(笑)。






東京60WATTS 「WATTS! GOING ON」

最近一番気になっているバンド。
基本的にはMAMARAID RAGのような、80年代スタンダードポップの雰囲気を踏襲。
ただ、このバンドの面白いところは、80年代、もしくはもっと前のフォークの時代からの
いろんな音楽的要素を、パロディといっても差し支えないほど徹底的に消化している点。


例えば、M9「ダンサブルNO.9」は明らかに80年代シティポップスへのオマージュだし、
M5「sanba-sanba-sanba」なんて、ラテン音楽に対する冒涜としか思えない過激な一曲。


(Heads I've picked out are 50 thousands.
Boiling water, I've got ready. "Come out,baby!"
I'm a samba, dancing samba...

って、怒られるぞ。ブラジルの人にも、産婦人科のヒトにも)


その他にも、私は2002年2月のニッキで、音楽に出てくる
固有名詞がたまらなく好きだ、という話をしましたが、この人たちは、
そもそもバンド名からして固有名詞のオンパレード!
M3「目白通りいつも通り」、M7「江戸川ブルース」、M11「池袋三丁目の夕日」に、
別アルバムには「西武線のうた」なんてのも。ツボ直撃。


どこまで本気でどこからネタなのか分からないところが魅力な、
叙情派ポップ・バンド、とでもいえばいいのでしょうか。
ライブも本当に楽しそうで、6月末の渋谷ワンマン、即ゲットしてしまいました。
茶有的には、フジファブ以来の大当たり。これからが楽しみなバンドの一つです。






フジファブリック 「アラモルト」

4月のメジャーデビューを控え、インディーズ時代の2枚のアルバムから
7曲を再録。東芝EMIいわく「プレデビュー盤」とのこと。


メンバーが変わったからなのか、予算が増えたからなのか、
まず前2作に較べて圧倒的に音がいいです。
元々ステキな(昭和歌謡ギターロック!)メロディ作る人たちなので、
音数が増えるとそれだけでものすごく音が良くなったように聴こえます。


4月からは4ヶ月連続のシングルリリースが始まるみたいですが、
「いま注目の疾走系エモロック!」みたいな売られ方をしないことを祈るばかり。
その肩書きつけられてるバンド、3年後にはみんな失踪してる気がするので。
疾走すりゃいいってモンじゃないよ。ホント。


ちなみにM7「笑ってサヨナラ」では、ボーカルの志村氏、思いっきり
音程を外したりしてますが、まあそれはご愛嬌ってことで(笑)。


あと、この志村氏、オフィシャルサイトの日記読んでると、
どうやら茶有宅からそう遠くないところに住んでるような感じ。
言われてみれば、このアルバムにもM5「環状七号線」なんて曲があるし。
ピザ屋でのバイト経験もあるって話で、ある意味ライバル…なのか?(笑)






ゲントウキ 「いつものように」

相変わらず予測不可能なコード展開を仕掛けてくるバンドです。
転調、というよりはツギハギ? でもそれが心地よく聞こえてくるのは 何故なのか。
M5「満たされて心は」 M12「鈍色の季節」など、地味ながらも秀作ぞろいの一枚。


特にM4「二人のカレーライス」は、筋少、くるり、ソニンに続く
「カレー系」の新たな名曲。ココナッツミルク入れて圧力鍋で作る、
今までにない本格派…って、音楽レビューじゃないんかい(笑)。


4/12のライブではフジファブと共演ってことで、
初・生ゲントウキ、行ってきます。今から楽しみー。






サンボマスター 「新しき日本語ロックの道と光」

タイトルにもあるように、本人達は「ロック」にこだわりがあるみたいですが、
自分の印象では、どちらかというと「ファンク」。
スクービードゥのメロディラインにブランキー系の絶叫をのせた感じ
…って言ったら、ファンの知人にきょとんとした顔をされてしまいました。


わかった。じゃ「セツナ系絶叫轟音ギター日本語ファンク」でどうでしょう(笑)。


M2「そのぬくもりに用がある」、M3「人はそれを情熱と呼ぶ」、
M9「それでも構わない」などなど、必聴。絶叫轟音モノって
あんまり聞かない私ですが、何故かこれはストライク。


CDで聴くのも良いのですが、何といってもこのバンドはライブです。
ほとんど休むことなく(MCの間もずっと)叫びつづけるボーカルに、
会場内も2時間テンション上がりっぱなし。
いや、久しぶりでした。あんな縦ノリで盛り上がったのは。
たまには気持ちいいもんですな。でも夏場は行きたくないライブかも(笑)。


といいつつ、次は6月に渋谷でワンマンとのこと。
6月かー。ビミョーな時期だなあ。湿気多いし。
でも、行きたいぞ。


ちなみに、前回私が行ったときは、ゲストにガガガSPが来てました。
いや、噂には聞いてたけど、ダイブの嵐!
一度行ってみたいと思ってたので、得した気分でした。
シメはやっぱり「国道2号線」。「鬱な野郎共にこの曲を贈るぜ!」って、
どうもありがとう、って感じ(笑)。









こうして見てみると、ライブ行き過ぎやなー、自分。金もないくせに
…と思いつつ、ラーメンズ小林健太郎プロデュース公演のチケットも
速攻でゲットしてしまいました。金4500円也。
こうして、食費を削ってホールに通い続ける茶有は、東京でも
(実家から送ってきた)サンポー焼豚ラーメンをすするのでしたとさ。






注) サンポ−焼豚ラーメン
九州以外ではほとんど流通していない、しかし九州島内では
相当の人気を誇る、極めてローカルなカップラーメン。
CMキャラクター「やかんちゃん」は、九州の人間ならば
2割くらいは知っているであろう、微妙な有名人。











3.21 san.

二週間の帰省。今回は本当に懐かしい旧友に何人も会った。
九州を離れて以来会っていなかった、でもずっと気になっていた、
たくさんの先輩・同輩・後輩に、この春は意識的に声をかけた。
みんなが再会を喜んでくれた。
自分はまだ忘れられていなかった。感謝。






けれど、この福岡の地で、いろんな人に会えば会うほど、
東京が恋しくてたまらなくなる。






いつの間にか福岡は、自分にとって、日常の空間ではなくなっていた。
今となっては、ここは「思い出の地」なのかもしれない。寂しいけれど。



だから、当たり前のことだけど、福岡にいる懐かしい人たちも、
自分にとっては非日常世界の住人になってしまっていた。



「楽しかったあの頃」は、最高に居心地が良くて、
でもそれがあくまで「非日常」であることはもう分かってて、
だからこそ、それが日常=現実からの逃避になる前に、
自分は東京へ戻りたいと思ったのかもしれない。






今の自分を作ってくれたのは、間違いなく、愛すべき福岡のみんな。
でも、やっぱり今の自分にとっては、東京こそが帰るべき場所なんだと思う。






…そんなことを考えながら、サンポー焼豚ラーメンをすする、帰京前夜。












今日のdiaryは、いつもの「ニッキ」じゃなくて、「日記」。
たまにはいいでしょ?こんな私的で詩的なSay Hello to Max Weber!も。
「キャラが違う」と言われればそれまでですが(笑)。






このまま美しく終わらせてもいいのですが、せっかくなので、福岡小ネタを二つ。






桜の開花宣言が出されて初めての土曜日。21:30天神発の特急大牟田行き。
発車直前に駆け込んできて私の隣に座った子は、デニムのジャケットに
黒のパンツ、髪はポニーテールの、おそらく10代の女の子でした。
茶有印象だと、某福岡のカトリック系私立大学、文学部英文科の1年生。
サークルはラクロス部に所属、な感じ。



で、この子、座るやいなやカバンから一冊の本とペンを取り出し、
ラインを引きながら熱心に読み始めたのです。



ふと横を見たときに目に入った、彼女のひざの上にある本の表紙に
書かれていたタイトルが「レーニン問題」



さすが博多の女子(おなご)はファンキーやん!
このご時世、「レーニン問題」そげん真剣に読む子げな、なかなかおらんばい!



…もうオチはお分かりですね。
はい、単なる「トレーニング問題集」の見間違いでしたとさ。ちゃんちゃん。









も一つ福岡小ネタ。
福岡はストリートミュージシャンが多いことでも知られています。
で、東京のそれに較べると、割と上手い人が多く、観客も好意的。
これが、「うたいびと はね」を地元FMチャートで(今でも)上位ランクイン
させ続けている博多っ子気質なのかもしれません。



で、「レーニン問題」読みふける女の子とも別れ(笑)、
私は最寄り駅である久留米駅で電車を降りました。
そしてバス乗り場でバスを待っていると、駅に向かう通路の方から、
凄まじい、超絶技巧的に上手いアコギに合わせて、
いかつい兄ちゃんの歌声が聞こえてきたのです。






♪ゆきっがーとけて かわっにーなって 流れてゆきますー
♪つくっしーの子が はずっかーしげに 顔をだーしますー
♪もぉすぐはぁ〜〜るですねぇ
♪ちょっと気取ってみませんかぁ〜







さすが、久留米はストリートミュージシャンもファンキーやん!
このご時世、路上でキャンディーズば唄う兄ちゃんは、なかなかおらんばい!



フルコーラスで「春一番」を堂々と歌い上げた金髪の兄ちゃんは、
周りの浴びるような拍手を一身に受けると、やがて何事もなかったかのごとく
Mr.Childrenを唄い始めましたとさ。ちゃんちゃん。














3.13 sat.

久し振りに実家に帰ってきてはみたものの、別に何かやる事がある訳でもなく、
起きる→本を読む→古本屋に行く→メシを食う→本を読む→寝る。この繰り返し。
おかげで、昔は1ケタ台で密かに自慢していた体脂肪率も、
いつのまにか平均値に(いや、自慢できることでもないのですが)。






さて、話は変わりますが、
恋愛頭脳なる、自分の恋愛観の支持率を
チェックできるサイトを見つけたので、早速試してみることに。



結果は、平均94.2%と、かなりの高評価。イエイ。



ただ気になったのは、世代別の女性支持率を見てみると、18歳未満が89%、
18〜29歳が74%であるのに対し、30歳以上の支持率が97%もある点。
うーん。それって、自分の恋愛観は同世代以下の女性には
比較的受け入れられにくいってことかー。






ちなみに茶有の恋愛観は、18〜29歳の女性に対して次のような印象を
与えるそうです。面白かったコメントを見てみると…



接しやすくて裏表がなさそうだと思われています。



駆け引き軽視に偏っています。恋愛に駆け引きを持ち込まないという姿勢は
大変評価でき、また人々に安心感を与えます。しかしこの世知辛い世の中で
茶有さんのような感覚でいることは、手綱を握らず暴れ馬に乗るようなもの。
疲れ果てることは茶有さんにとってプラスではありません



茶有さんはとても放任主義に偏っています。気持ちの大きな人とも言えますが、
鈍感、無関心と捉えられれば茶有さんも気分が良くはないはずです。
暴れ馬のようなタイプの人はあなたのようなタイプを求めています。
決して相性が良いわけではないにもかかわらず…



…それって、要するに、都合のいいオトコってことですか?






そして、これが、30歳以上の女性から見た印象になると、こう変化します。



一般レベルよりも放任主義に偏っています。当然好まれるタイプですが、
それは都合が良いからです。茶有さんの彼氏彼女がいつのまにか消えたことが
ありませんか?包容力があるのか我慢強いのかはわかりませんが、どちらにせよ
帰巣本能のある異性と付き合うことをおすすめします



ああ、つまり私は、これからの数年間、相性はよくないにもかかわらず、
都合のよいオトコとして暴れ馬のようなタイプの女性に振り回された挙句、
いつの間にか消えられ、疲れ果ててしまう訳ですね?






唯一の希望は、18歳未満の女性から、こう見られるらしいこと。



恋愛に固執せず、重くもなく軽くもなく、人生を広い視野から捉えています。
得てして茶有さんのような感覚のほうが、恋愛最重視の人よりも
上手に付き合っていけるものです






…そーゆー訳で、こちとら、「仕事や結婚のことまでひっくるめて
難しく考えすぎることもなく、しかし今が良ければ良いという
リスクの高い感覚でもなく、バランスがとれている」(らしい)
20代独身男性です。18歳未満の女性の方からの連絡、待ってます(笑)。






ただし「暴れ馬」でない女の子限定で(笑)。











3.3 wed.

前回2月24日のニッキで紹介した、「財団法人 日本青少年研究所」による
「高校生の意識と生活に関する調査」の結果について、時事通信が
面白い報道をしていました。以下、Yahoo!ニュースより転載。



日本の高校生、公共マナー意識最高
米中韓との比較調査・青少年研究所など


財団法人「日本青少年研究所」(東京都新宿区)がまとめた
「高校生の生活と意識に関する調査」で28日、電車などでの行儀の悪さが
たびたび指摘される日本の高校生が、他国の高校生に比べると公共マナーの
意識が高い一面が浮かび上がった。

高校生のさまざまな行動に対する考え方を尋ねたところ、日本の生徒は
「電車の中で大声でしゃべる」で76%、「電車の中で携帯電話を使う」で
53%が「良くないと思う」と答え、いずれも他の3カ国を上回った。逆に、
親への反抗、先生への反抗を良くないと考える生徒はいずれも20%台に
とどまり、各国に比べ著しく低かった。



いやホント、さすがはジェンダーフリーな高校生です。
言いたいことはいろいろあるのですが、とりあえずひとこと。



模範解答マンセー (笑)。



そしてこの「財団法人 日本青少年研究所」。フツーに名前が胡散臭いです。
どこの官庁の天下り先なんでしょうか。情報求ム。






茶有の印象で言うと、少なくとも東京都心部の電車に限れば、
一番マナーが悪いのは、40〜50代のオヤジです。
どうしてあのオヤジ連中って、車内で足を広げて座るのか。
あんたの股間なんざ誰も見たくないっつーの。
若い女子高…(以下、GHQ民間情報教育部の指導により削除)。



もちろん、以前いわき以北の常磐線で、廊下に座り込んで
パーティ状態になっている高校生の集団に出くわしたときは、
それはそれで驚いたものですが。「わー、プラス1特集だー」って(笑)。









話は変わりますが、現在、sociologyのコーナーを大幅改装中です。
さすがに、院生になってまで大学3年のときのレポートを晒し続けるのは
いかがなものかと思うので、もう少しマシなモンをupして、
意見やら批判やらもらえるようなページにしたいと思ってます。





とはいえ、いちいち批判するのもバカバカしいような論文しか
書けてないやんけ、というのが実際のところなのですが。









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