ひとりごと
〜2004.Feburary〜

もうすぐ春ですね 恋をしてみませんか

キャンディーズ「春一番」より


2.24 tue.

更新ペースが速いなー。さすが失業者(笑)。
またすぐに更新したくても出来ない状況になるのは
目に見えているので、ネタと時間がある内に…ね(笑)。






ニュースやワイドショーで、「高校生の意識と生活に関する調査」の結果が
話題になっています。あの、日本の高校生は「男らしさ」「女らしさ」といった
性役割意識が、他国(米・韓・中)に較べて極端に低かったってやつです。






で、その話題になっている調査結果がコチラ。



問19 次のような意見について、あなたはどう思いますか?

9 女は女らしくすべきだ

日本 米国 中国 韓国
全くそう思う 5.8 17.3 34.2 16.5
まあそう思う 22.6 40.7 37.4 31.2
あまりそう思わない 45.0 28.1 21.2 36.9
全くそう思わない 26.5 6.4 5.8 15.0
無回答 0.1 7.5 1.4 0.6



10 男は男らしくすべきだ

日本 米国 中国 韓国
全くそう思う 13.2 21.1 44.8 21.6
まあそう思う 30.2 42.4 36.3 33.3
あまりそう思わない 35.0 24.6 13.1 31.1
全くそう思わない 21.6 4.6 4.0 13.6
無回答 0.0 7.3 1.7 0.5



で、この結果に対してテレビやら新聞やらがいろいろ議論をしている訳です。



私はジェンダー論については専門じゃない(と言って逃げてる)ので、
師匠・北田暁大氏のようなクリティカルな分析はできないのですが、
今回のこの結果については、私も少し違和感を感じました。
結果に対するいろんな言説に感じたのではなく、結果そのものに感じた違和感です。






それは、教育現場やメディアを通して「ジェンダーフリー」云々を
耳にタコができるほど聞いている現代の高校生は、この設問に「正解」が
存在していることくらい、分かっていたのではないかということ。






まともに教育を受け、普通にメディアに接している高校生であれば、
「女は女らしくあるべきだ」という設問には「そう思う」という選択肢こそが
「正しい」解答であり、逆に「そう思わない」は「間違った」解答である、と
無自覚的に刷り込まれていたとしても、不思議はないと思うのです。



そして、彼(女)らが、この設問には正解/不正解が存在していると
(無自覚的にでも)感じていたなら、彼(女)ら自身が性役割について
本当はどう考えているのかは、この調査結果からでは分かりません。



要するに、フツーに考えて、このご時世、「女は女らしくあるべきだ」という問いに
「全くそう思う」などと答えるには、少々勇気がいると思いませんか?ってことです。
たとえ、本心では「全くそう思」っていたとしても。






茶有は大学生時代、茨城の片田舎で男子中・高生相手に塾の講師を
していたのですが、少なくとも私が教えていた連中からは、
「ジェンダーフリー」意識なんて、カケラも見られませんでした。
もちろん、茨城という、都市部に較べれば前時代的な性意識が根強く
残っている地域性も考慮に入れなければならないのですが。






だって、この調査、続く「男は女を守るべきである」という設問に対しては、
69.7%が「全くそう思う」もしくは「まあそう思う」と解答しているんだもん。
道徳の教科書的な設問に対する正解/不正解の見極め方には長けていても、
果たして本当に確固としたジェンダー意識を持っているのかについては、
疑問を感じざるを得ません。






参考までに、この調査結果を全面的に信用すると、女子高校生の実に92%が
「女性は結婚したら、仕事をやめ、家庭に専念すべきで」はないと思いつつも、
70.6%が「結婚するなら金持ちがいい」と思っています(笑)。









ちなみに、茶有がこの調査結果で一番関心を持ったのは、例によってコレでした。



問17 あなたは、いままで異性に愛の告白をしたことがありますか?

男:ある 46.9% ない 52.6%
女:ある 52.9% ない 46.5%


問18 あなたは、いままで異性に愛の告白を受けたことがありますか?

男:ある 58.5% ない 40.6%
女:ある 70.7% ない 28.1%




だって。どう考えても、計算が合いません(笑)。
男の告白経験者が40.6%で、女の被告白経験者が70.7%って、
じゃあ残りの30.1%は誰から告白されたん?



…と思ったら、3年前のニッキ(2001.5.2)にも私は同じ疑問を書いてました。



(大学生へのアンケート調査で)

「現在のパートナーの有無」という質問に対し「あり」と答えた
女性は77.0%、男性は50.5%でした。

それにしても、この調査結果、男が全員女子大学生と付き合っているとしても、
27%もの女性の余りが出るんですよね。これって、どーゆーことでしょう。
高校生もしくは社会人の彼氏がいる女子大生が27%ってこと?それとも、
27%もの野郎共がフタマタかけてるってこと?謎は深まるばかり。



社会人→女子高生への援交申し込みを「愛の告白」にカウントすれば
辻褄は合うのですが(笑)、おそらくそうではないので、
考え得る結論としては、こんな感じでしょうか。






決定版!交際相手の属性早見表
(数値は「ある集団に属する女性のうち、恋人が〇〇男性である人の割合」)

男子高校生 男子大学生 社会人男性
女子中学生 15%(推定) --- ---
女子高校生 31.9% 38.8% ---
女子大学生 --- 11.7% 65.3%






・・・データの読み取りは、慎重に(笑)。








2.20 fri.

3月15日、勤務先のピザ屋が無事閉店し、
私も晴れて失業者の仲間入りを果たしました(笑)。



中野店最後のピザは、茶有製の下手クソなマルゲリータ(パン生地Sサイズ)
だった訳ですが、その時間、既に店内はみんな余った材料で好き勝手なピザを
作り始める無法状態と化しており、私は誰にも気づかれることなく黙々とピザを作り、
最後のデリバリーに出かけ、そして静かにシャッターを閉めたのでした。






で、閉店後の打ち上げで映画マニアの同僚と語り合ってしまったのをきっかけに、
自分の中で映画熱が再燃。時間はいくらでもあるけど金はないってことで、
今の自分に出来ることは本を読むこととビデオを観ることくらいしかないのよ(笑)。






そーゆー訳で、2002年2月14日以来、実に約2年ぶりの映画レビューです。






「ユリイカ(EUREKA)」

青山真治監督。カンヌ映画祭国際批評家連盟賞受賞作。バスジャック事件で
生き残った運転手の男と、同じく生き残った乗客の兄妹との奇妙な日常を描く。


3時間半のモノクロ作品。「長い割には飽きずに観れる派」と
「退屈すぎて観てられない派」に好みがはっきりと別れる作品。
私は4:6でやや後者より。別に、最後に必ずカタルシする必要は
ないと思うのですが、そのストーリーの長さに対してラストが
とにかく弱く、メッセージが散漫になってしまった印象は拭えなません。


ちなみに舞台は福岡県甘木市。台詞は全部ちっご弁。
(福岡・筑後地方の方言。茶有の第一言語)
時折イントネーションが関西弁になってしまっている登場人物もいたけれど、
おおむねリアルに話していると思います。
ただリアルすぎて、普通の人には聞き取れなかったという意見も多数。



「DRIVE」

「MONDAY」で大絶賛したSABU監督作品。
銀行強盗と、人質にされた「制限速度でしか走れない男」との逃亡劇。


ストーリーとしては「MONDAY」と同様「平凡なサラリーマンが、ある日突然
狂った世界に引きずり込まれる」もの。相変わらず発想もブッ飛んでいて、
SABU節全開な内容。映像技術も安定していて普通に楽しめます。


ただ個人的には「MONDAY」に較べて展開にスピードが無いところで大減点。
あのスピード感こそがSABUの真骨頂…と思ってたのは私だけやったんかいな?




「LOVE LETTER」

「花とアリス」公開を控えた、岩井俊二の初映画監督作品。
恋人を失った女性と、その恋人と同姓同名である女性との不思議な交流を、
淡いタッチで描く。


テレビでやってて久しぶりに観た。私が映画好きになるきっかけになった作品。
個人的な思い入れが大きくて語りだすと止まらなくなるのですが(笑)、
やっぱり良い映画です。「映画って、こういう表現もありなんだー」と、
その可能性に気づかせてくれた一本。


ヤマも、オチも、イミも、たぶんほとんどなくて、二人の女性の
「ちょっとだけ変わった」日常が淡々と綴られていくだけなのですが、
全編通して観終わると、いつの間にか温かい気分になっている。
そんな映画です。私にとっては。




「恋愛寫眞」

「ケイゾク」「TRICK」等でおなじみ狂気の演出家、堤幸彦監督作品。
ニューヨークを舞台に繰り広げられるカメラマンの純愛ストーリー。

前述のバイトの同僚に「金返せ映画」と言わしめた作品ですが、私は好きです。
ただ確かに「TRICK」のような堤ワールドを期待して観ると、肩透かしかも。
むしろ堤作品でいうなら「ai:ou」やら「ポケベルが鳴らなくて」の方が近いか。
…あれ、やっぱり金返せ映画?(笑)









私は「恋愛寫眞」は普通に好きでした(オイオイ、と思う部分もありましたが)。
ただ、「金返せ映画」と評した同僚の気持ちも、何となく分かるような気がします。



「恋愛寫眞」に出てくる女の子は、イメージとしては東京大学物語の
遥ちゃんでしょうか。あんな感じの、つかみどころのない、純真で奔放な
女の子との純愛物って、あまりにも現実離れしてて、要するにクサ過ぎて、
受け入れられないって人は多いと思うのです。



もちろん、こういった奔放・純真・美少女キャラは、男の妄想の産物にすぎません。
すぎないと知りつつも、それを一つのファンタジー世界として受け入れるのか。
それとも妄想として切り捨てるのか(「あんな女、いるわけないじゃん!」)。
受け入れられる人には、たぶん、素敵なお話なんだと思います。この手の映画は。



岩井俊二の「LOVE LETTER」や「四月物語」は、その世界観を少女マンガ的な
手法で、一つのファンタジーとして作りこんだものといえます。
もう少し映画よりになると、「月とキャベツ」に代表される篠原哲雄作品などが
良い例になるでしょう。









で、茶有はといえば…分かるとは思いますが、大好きです。純愛映画。
(但しある程度「作りこまれた」作品に限定しますが)
いいトシした大人のくせに…と言われようが、やっぱりこういう気持ち、
世知辛い世の中だからこそ、捨てたくないと思います。いや、マジメに(笑)。









別に、受け入れる/受け入れないは個人の考え方によると思います。
ただ、これらの作品をフツーに「あり得ない」といって切り捨ててしまう人って、
現実の方が道を踏み外してる現状に対して、むしろ現実としてあるべき姿を、
虚構と呼んでごまかしてるような気がしてならないのです。






もちろん、何を「現実としてあるべき姿」として設定するのか。
あるいは、そんな設定そのものを破棄してしまうのか。
これ自体、その人の考え方によるのですが。









Say Hello to Max Weber!は、純愛映画を応援しています。











2.13 fri.

伊東市で成人式を妨害した新成人が、被疑者不明のまま
書類送検されたそうです。



茶有的にはこのバカよりも、演題に土足で上がって
「議員の紹介が長い。選挙目当てだ」と成人式を批判した
川崎市の新成人代表のその後の方が気になるのですが。



・・・と思って調べてみたら、この新成人代表、翌日にはあっさりと
市長に詫び状を提出していたとか。



20歳までに左翼運動に傾倒しない者は情熱が足りない。
20歳を過ぎて左翼運動に傾倒している者は知能が足りない。
(ウインストン・チャーチル英首相の言葉)




これから社会にはばたくキミに、この言葉を贈ろう。
がんばれ新成人。知能を身につけて、強く生きるんだ(笑)。






ちなみに川崎市長は、この新成人代表の謝罪文を
受け取らなかったそうです。






阿部孝夫市長(60)。それが還暦迎えた人の取る態度ですか。
もう一回、成人式から出直しなさい(笑)。











2.3 tue.

東京都民で「営団地下鉄」を利用したことがない、という人は
おそらくいないのではないでしょうか。
渋滞の激しい東京都心部の移動には、網の目のように
張り巡らされた営団地下鉄の路線網は不可欠です。



山手線の内側では、徒歩10分圏内に地下鉄の駅(都営地下鉄も含む)が
一つもない場所は、地図上は存在しないそうです。
・・・ま、中には入口に入ってからホームに辿り着くまでに10分はかかる
都営大江戸線六本木駅のような駅もありますが(笑)。






「営団」とは「経営財団」の略で、戦時中、公益事業を国家が
統制するために設立された特殊法人で、当時は「住宅営団」や
「中央食料営団」等があったとか。
「営団地下鉄」は、現存する最後の「営団」組織になります。



この営団地下鉄、正式名称を「帝都高速度交通営団」といいます。
何とも昭和初期を髣髴とさせるレトロなネーミングで私は大好きだったのですが、
そう感じていたのは私だけではなかったようで、2ch上では「帝都高速度交通〜」の
名前を残そうという保存運動まで盛り上がっている様子。



もちろん、例によって内輪だけで盛り上がって終わりそうな運動ではありますが(笑)。






というのも、実はこの帝都高速度交通営団、4月からの民営化に伴い
その名前も「東京地下鉄株式会社」へと変更されることになったのです。






で、先日発表された愛称が、東京メトロ






・・・うーん、「E電」の悪夢をもう忘れたのでしょうか。鉄道関係者各位。






※『E電』:JR民営化にあたり、それまで「国電」と呼ばれていた東京都市圏各路線の
 総称を、より親しみやすい名前にしようと公募。小林亜星ら審査委員の満場一致で
 E電(JR EASTの電車+「いい電車」のダブルミーニング・・・だったらしい)に決定するも、
 当然ながら全く定着せずに自然消滅した、日本鉄道史に残る恥ずかしい愛称









地下鉄の名前ネタと言えば、今から4年前、都営大江戸線が開業するとき、
「都営環状線」でほぼ決まりかけていた名前が、
「環状でないのに(実際は6の字型の折返し運転)、環状線なのはおかしい」という
石原都知事の鶴の一声によって、「都営大江戸線」に変更されたたという話は有名です。






・・・あれ、ちょっと待って。
1818年に幕府が
朱引図を作成し、江戸の範囲を定めた際、北西部の境界は
「上板橋村」付近になってたはず。






・・・石原さーん。いつから練馬は「大江戸」になったんですか?






ちなみに、私の住む中野(もちろん大江戸線「東中野」駅の近辺を含む)も、
おもいっきり江戸ではありません。たぶん、その頃は単なる野っ原です(笑)。



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