ひとりごと
〜2003.September〜

1977, I was born in heaven on this year!
In the light of day, I've decided to stay here,
and it's peace around the peace.


安藤裕子「サリー」より




9.24 wed.



この日、私は応援で杉並の某宅配ピザ屋のバイトに入っておりました。
(いつもは中野店勤務ね)



午後7時ごろ、杉並区和泉3丁目永福町駅付近、伊東四郎の自宅近くの路地を走行中、
制服姿で抱き合いながら、キッス真っ最中の高校生カップルに遭遇。






・・・チキショー!! お前ら、うまやらすぃぞ!





見なかったことにしてスロットルを全開にしつつ、私は(心の中で)叫んでおりました。






チーズとオニオンとトマトソースに囲まれた9月24日。
雨と涙の二十ウン歳。ロンリーバースデー。











9.18 thu.



今日は院試のときのちょっとしたエピソードをご紹介。






私の受けた院試は、一次試験から最終合格者発表までを10日ほどで終わらせるという、
かなり詰まったスケジュールで行われました。具体的にはこんな感じです。



8/25(火) 一次試験
8/28(金) 一次合格発表
9/1 (月)〜 二次試験
9/5 (金) 最終合格者発表



一次の合格発表は、掲示のみで郵送はされません。
つまり、どこに住んでいようが、受験者は全員大学へ足を運ばなければならないのです。
地方から受けに来ている人は、本当に大変だったことと思います。






さて一次試験が終わり、絶望的な気分で帰る準備をしていると、試験監督から今後の注意が。



「今回の試験の結果は25日、金曜日の15時に発表されます。
二次試験の日時(面接なので人によって異なる)も、その時発表するので、
受験者は必ず確認しに来て下さい。電話の問い合わせには応じません」



そんな不親切をダメ押しせんでも・・・と思いつつ、
でも大事なことなので言っておかないとね、とも思いつつ、
何より、もう俺にはかんけーねー(投げやり)と思いつつ、
トボトボと試験会場を後にすると、建物を出たところに人だかりが。
行ってみると、40代後半くらいの、スーツ姿のオヤジが叫んでいます。



「今、登録していただければ、合格発表の日、結果を電話でご連絡いたしまーす!」



何だ、結構親切じゃん、と思いつつ、そのオヤジの配っていた用紙を見てみます。
するとそこには小さく「登録料1000円」の字が・・・。






遠方から来ている人にとっては願ったり叶ったりのサービスだったのでしょう。
会場から出てきた受験者は、次々と用紙に自分の連絡先を記入し、
現金1000円と共にオヤジに渡しています。



私は都内在住なので、直接掲示を見に来るのもそれほど手間はかからないのですが、
当日何が起こるか分かりません。安全を考えて申込んでおくのも一手。
でも、いくら独立行政法人化で財政的に苦しいとはいえ、1000円はボリ過ぎだよな・・・。






などとまあ逡巡しておりますと、先程、不親切のダメ押しをした試験監督と、
大学職員の方が会場から出てきて、この人だかりに気づいた様子。






職員の一人が、オヤジに声をかけます。



「ちょっとこちらへ来てもらえます?」



あらら。オヤジ、あっとゆー間に連行されてしまいました。





・・・何のことはない、実は個人業者のボッタクリサービスだったのでした。






さて、その時は、商魂たくましい人がいるもんだな、と思ったのですが、
今考えるとあのオヤジ、合格発表当日、本当に登録者に結果を連絡したのでしょうか。



彼が登録者に結果の連絡をせず、金だけ持ってトンズラ。
そのために、合格したのに二次試験を受けなかった人が発生していた、
なんて可能性も、全く否定はできません。






真相は、合格者の中からあの時に登録してた人を探して聞いてみれば分かることなのですが、
もしも合格者の中に、あの時の登録者が一人もいなかったりしたら・・・。






・・・その時、私は彼に感謝すべきなのでしょうか。











9.10 wed.



・・・とりあえず、無事に院試終了しました。



思えば、センター試験(数学)で見事に全国平均を下回り、
自分も含めて誰もが爆死を予想したその中から
奇跡の逆転合格を果たしたのは、6年前でした。
いや、でも、今回はその時以上にしんどかった・・・。



精神的にも、実力的にも、高校入試・大学入試・就職面接のどの時よりも
余裕のない状況で、試験に際してここまで絶望的になったのは、
正直はじめてでした。



ただ一応断っておきますが、今回の逆転劇、不正合格ではありませぬ(笑)。
できるものなら裏口でも八重洲口でも何でも使いたい心境だったのは事実ですが、
一介のフリーターにそんなお金がある訳もなく・・・。



従って、今回の合格は当に奇跡です(「実力です」なんてとても言えない・・・)。
一応明言しとかないと、疑われても仕方のないよーな合格の仕方だったので・・・(笑)。







さて、実家に帰ってからの約2ヶ月ですが、基本的には、毎日図書館通いでございました。
9時頃起きて、朝食食べて、夕方閉館するまで図書館ごもり。



図書館でやっていたのは基本的に英語です。
大学受験英語のバイブル「英語長文問題精講(旺文社)」を、片っ端から全訳。
その後、分からない単語をチェック→暗記。この繰り返し。



夕食を取ってからは部屋で読書。私の受けた学部の入試では、
社会学の専門知識よりは情報・メディア分野の知識を広く身に付けて
おくことが必要だったので、専門書から新書、雑誌と、とにかく乱読。
こうして、考えるのも恐ろしい程のお金が、紀伊国屋書店福岡店に
消えていったのでした。はふー。貯金が・・・。



やっぱりネックは英語。5年間のブランクはあまりにも大きすぎました。
全訳する長文は自分でノルマを設定していた(1日最低3問)のですが、
分からない単語が多すぎて、それを暗記するのが間に合いません。



結局、長文全訳は1冊分全部こなしたものの、完璧に覚えた単語量は
せいぜいその半分程度でした。そりゃ絶望的にもなりますわな。







そんなこんなで気が付けばもう8月も半ば。
が、ここまで来て、私は恐ろしいことに気づきます。
それは「専門科目(論述試験)の対策をやってない!」こと。



確かにこの2ヶ月間、それなりに本は読みました。知識も増えました。
しかしながら、当たり前のことですが、試験は論述式です。
つまり、いくらインプットしても、アウトプットできなければ、試験としては0点な訳です。



文系の方なら分かると思いますが(私だけ?)、論述って、結構勢いによるんですよね。
いきなり書こうとしても大抵は書けないので、論述問題で上手い解答を作るためには、
自分で予想問題を作り、ある程度「書く練習」をしておく必要があるのです。
で、自分はそれを全くやってない・・・と。



そんでもって、最後1週間は、とにかく書きまくりました。
(厳密にはキーボードを「打ちまくった」ですが)
しかしながら、そんな付け焼き刃で満足のいく解答が作れる訳もなく。
結局、英語も専門科目も完璧には程遠い状態で、泣きそうな気分で試験日を迎えたのでした。







試験前夜は緊張のせいか全く眠れず、体調は最悪でした。
こんな状況で、どうして受かったのかは、自分にも分かりません。
実際の試験でも満足のいく解答が作れた訳ではないし、他の受験生と較べて
英語力に秀でていた可能性も、万に一つもありません。それは断言。







まあ、考えても仕方がないので、結果良ければすべて良し、
ってことで、今回はまとめておきたいと思います。
それにしても、今回の入試、茶有七不思議の一つに
なるであろうことは間違いありません。











最後に、今日のオマケツッコミ。
突然ですが、皆さんは「ビックカメラの歌」をご存知でしょうか。



♪ふっしぎーなふっしぎーないっけぶっくろー
♪ひっがしっがせーぶでにっしとーぶー
♪たーかっくそーびえーるサーンシャーインー
♪ビーックビックビックビックカーメラ



書いてるだけでアタマ悪くなるようなこの唄。
JR池袋駅から見て東口側に西武線池袋駅(西武百貨店)があり、
西口側に東武線池袋駅(東武百貨店)があることを知っていなければ
面白くも何ともない、極めて池袋ローカルな唄になってます。








・・・で、ビックカメラ福岡店でこの曲ガンガン流すのって、どーなのよ(笑)。








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