ひとりごと
〜2003.July〜

自衛隊じゃ人材求めてます 年齢学歴問いません
祖国のためならどこまでも 素直な人を求めます
自衛隊に入ろう 自衛隊に入ればこの世は天国


高田渡「自衛隊に入ろう」より




7.17 thu.

あー、もう、ホントに腹が立つっ!!
何で性的倒錯者の殺人犯のためにゲームが悪者扱いされなあかんねんっ!




ホント、西日本新聞(に限らず、ほとんどの新聞がそーなんだろうけど)の
暴走っぷりには、怒るを通りこして、呆れるも通りこして、
やっぱり無茶苦茶腹が立つ!




そして、ゲームやらアニメやらネットやらを自信満々で悪者に仕立て上げる
オトナ共がムカつく!若者を代表してウチがキレてやりたくなるくらい。








ゲームもアニメも基本的には「サブカルチャー」であって、オトナ文化とは
相容れないものだし、その理解しがたさ故にオトナたちが恐怖を覚えるのは分かるけど、
60〜70年代のモッズやらパンクやらであるまいし、そもそもサブカルを受容してる
当の若者自体に、「抵抗」の観念なんてないっつーの。








大体、何を根拠に「ゲーム好きな少年=残虐犯罪に走りやすい」などと分類してるのか。
ゲーム好きな習性と残虐性の相関関係なんて、生まれてすぐのクローン人間を
数百人単位で30年間くらい監禁して、毎日10時間バイオハザードさせた子と
毎日10時間教育テレビ見せた子を、もちろん食べ物から生活スケジュールから
その他の環境は全く同じにして比較しない限り、客観的データは取れないんだから。




にもかかわらず、何故に天下の大新聞社や大テレビ局ともあろうお方が
「ゲームが犯人」なんて安直な結論を言ってしまい、
受けるオトナもオトナで、それを何の違和感もなく信じ込んでしまうのか。




「答えとして分かりやすいから」もしくは「ゲーム時間が減れば、
子供も少しは新聞読んだりテレビ見たりしてくれるかも・・・」などとゆー
ヨコシマな考えがあったとしか思えません。






世のお父さんお母さん方は、実際にゲームなりアニメなりが、
海外でどのように評価されているのか知った上で、ゲーム悪玉論に
もっともらしい顔して頷いているのでしょうか。
朝日新聞に投書する48歳団体職員の方も同じ。




児ポ法にしても似たようなものだけど、お役所やらマスコミやらの
勝手なキャンペーンで、日本の文化が破壊されていく様は、もう見るに堪えません。
完全に洗脳です。洗脳されている人たちは当然ながら無自覚なんでしょうけど。








私は真っ先に改革すべきは教育制度だと思っています。
親も悪いし教師も悪いけど、オトナはもっと分かりやすい特効薬が
欲しいみたいなので、今回は私が昔から言ってる持論を一つご紹介。
すなわち「大学入試全廃論」です。






何だかんだいって、結局は学歴偏重の価値観が、今の社会を歪めてるわけでしょ。
じゃ、大学入試を廃止すればいいじゃん、という、極めて素朴な発想。






大学進学希望者は必ずセンター試験を受けてもらって、
6割以上取れた人間は全員希望する大学への入学資格をもらいます。
但し、有資格者が募集人員を超えた大学に関しては、その中から抽選。
惜しくも抽選に洩れた人は第2志望以下へ振り分け。




あとは、毎期の試験を難しくして、きちんと勉強しなければ
単位をもらえない=卒業できないシステムにしてしまえば、はい出来上がり。
日本名物の学歴社会は、たったこれだけのことで完全に崩壊します。
少なくとも「お受験」なんて馬鹿げた習慣は、消えて無くなります。






大学生の学力低下が問題化し、中学も高校も一定の学力を
付けさせる方向へと回帰しているようですが、笑止千万。
どれだけ中学・高校で勉強させたところで、
人間、4年間も勉強しなければ、きれいに忘れます。






大学生の学力低下を嘆くなら、大学で勉強させなさい。






このシステムだと、東大法学部中退した奴よりも、
地方大の経済学部で、オールAで300単位取った奴の方が
社会的には高く評価されるようになります。
当然の、正当な評価なのではないでしょうか。








私は完全に大学生側の人間なので、自分で言っておきながら、
正直この案には反対です(卒業が難しくなるしね・・・)。
でも、本当に学歴主義の日本の教育をを何とかしたいと思ってて、
しかも特効薬を求めているのであれば、ここに行き着くのは必然ではないのか。




学歴偏重を嘆く大マスコミの皆様方が、どうしてこの発想に
思い至らないのか、不思議でなりません。
有名大学出身者の集まるマスコミ業界の方々こそ、
実は一番学歴アイデンティティに拠り所を求めているのは・・・。
サンデー毎日見てると、そんな疑念すら浮かんでしまいます。










とりあえず、ホントに、腹が立つ。
皮肉やさんが売りのこのサイトですが(そーだったのか・・・)、
今回は珍しく感情論です。
たまにはよかろう。こんな日も。








・・・但し、年齢的に、私自身「オトナ」に入ってしまう可能性も、ビミョーにあり。








一応、精神的には18歳のつもりなのですが(笑)。











7.14 mon.

先日、古くからの阿久悠・・・失礼、悪友と話していて、面白い事を指摘されました。



「オマエさ、ホントに楽観性上がったよなー」



確かに、言われてみればその通り。
現在の私しか知らない人間は、高校以前の茶有を見たら驚くでしょうし、
逆に高校以前の私を知る人間には、現在の茶有は別人に見えるかも知れません。






私の通っていた高校では、一年生は全員「進路適性検査」なるテストを受けます。
文系理系どちらに進むかや、志望校を決める際の参考資料にするための、
性格診断のようなものと思っていただければよいかと。
もっとも、実際にこれを参考にして進路を決めたといふ奴に
私は会った事がありませんが(笑)。






さて、その阿久悠が驚いたのは、その検査で出た私の楽観性が、
あまりにも低かったからでした。
話を聞いて懐かしくなったので、押入れの奥をひっくり返してみると、ありました。
平成7年9月実施の「進研進路適性検査」個人診断表。



「楽天性(物事を楽天的に考え、くよくよと悩まない性格)」・・・1 (10段階評価)



ちなみに解説文。



「あなたは物事を悲観的に考える傾向が強い。ささいなことでも
深刻に考えこみ、くよくよしてしまいます」


「人間として欠陥があるんじゃないの!?」・・・などと当時よくからかわれたものですが、
いやはや、確かに。今の自分からは考えられません。
このあまりに悲観的な高校生が、数年後、まさか後先考えずに
会社辞めて、勤労学生になるなどと誰が予想したでしょうか(笑)。






ちなみに、進路アドバイスとしては、

「あなたは芸術的タイプです。美術・デザイン、音楽などの芸術関係の仕事や
文芸、マスコミ関係の仕事が向いています」

とのこと。
うーん。文化社会学の研究ってどーなのか。近いような遠いような・・・。






その他、面白かった項目をいくつか挙げてみると。



「自己顕示性(人から注目され、賞賛されるのを好む性格)」・・・9

「あなたは自己顕示欲がかなり強く、常に人から注目され、
賞賛されたいと思っています」





「自己中心性(他人に反抗的で、自分の考え通りやろうとする性格)」・・・10

「あなたは人の忠告や批判を素直に聞くことができず、
かなり強情で自己中心的です。素直さが望まれます」





「几帳面(物事に対し几帳面な性格。神経質な傾向もある)」・・・1

「あなたはかなりルーズな性格です。身の回りが乱雑になっていても
気にしません。少し几帳面さがほしい」





「自己有能感(自分の能力、あるいは自分自身に対して自信を持っている)」・・・8

「あなたは自分の能力に対し自信を持っています。
傲慢にならないように注意した方が良いでしょう」






・・・何か、こうして改めて見てみると、ホントひどい言われ様な気がする。
どーなのよ。この性格。ヒトとして。






といいつつ、結局「楽天性」以外、全然成長してないやん、という説も
あるにはありますが(笑)。






この夏は、楽天的で、控えめで、素直で、几帳面な茶有を目指すってコトで。






・・・まず無理だとは思いますが(笑)。











7.11 fri.

九州に帰ってまいりました。



・・・暑いです。



さすが東京から直線距離で約1000km。南国です。






さて、話は変わりますが、長崎県で起きた児童誘拐殺害事件、
容疑者として12歳の少年が補導されました。



「容疑者」という表現もどうかとは思うのですが、裁判終わってないので
「犯人」とは呼べないし、そもそも、これはあくまで前途有望な少年が
たまたま犯してしまった過ちであって、犯罪ですらない訳で。
こういうときに何と呼んでいいのか困ります。






今回の事件は快楽殺人であると、各メディア盛んに報じていますが、
実は今回の事件で一番おいしい思いをしたのは、他ならぬマスメディアの皆様でしょう。
何せ「あさま山荘事件をもう一度起こせるのなら、何億出してもいい」と言い放った
(いつ誰が言ったかは不明。でも誰か言ってそうな台詞でしょ)連中ですから。






「どうする少年法」とか「心の闇」とか、何かもはや使い古されたキーワードのような
気がしますが、もう少し気の利いたことは言えないのでしょうか。



例えば犯罪社会学的に言えば、少年による凶悪犯罪が、戦後50年ゆるやかな
減少傾向にあるのは常識です。ここ数年は増加傾向に転じていますが、
内訳を見ると、増加しているのは強盗(というとものすごい犯罪に聞こえるけど、
要するにひったくり)であって、殺人件数はそれほど極端に増えているわけではありません。



まあ、こんなこと言うと少年事件のニュースバリューが無くなってしまう訳で、
ネタとしては面白いけれどもメディアの皆さんは黙殺・・・といったところなのでしょうか。






ところで、イラク戦争の勃発を誰よりも望んでいたのは、ブッシュでも、
軍需産業関係者でもなく、岡部いさくだという説があります。たぶんその通りだと思います。
で、今回のような犯罪が起こったときだけ注目を浴びるのが、心理学者と・・・そう、社会学者です。






そもそも社会学とは奥深い(何がなんだかよく分からない)学問です。
大学院に目指して勉強しているという話をすると、必ず「何を勉強するの?」という
質問を浴びせられるのですが、この質問が一番困ります。



だって、そんな一言で言い表せるようなものではないと思うし、
一言で言い表そうとしても、その一言に含まれる意味の多義性とか何とかを
考え出してしまい、結局言葉にできなくなってしまうのです。






従って、ウチの親でさえ、私が何の研究をしているのか、全く分かっていません。
そして、全体像が見えないだけに、知っているキーワードには敏感に反応してしまうのです。
つまり「社会学者」がメディアに露出すると、それが社会学だと思ってしまうのですな。
別にウチの親に限った事ではないとは思うのですが。



でも、それを言い出すと、社会学とは田嶋陽子であり、宮台真司であり、宮崎哲也であり、
したり顔で「心の闇」とか言ってる方々になってしまう訳です。






とゆー訳で、先程、新聞を読んでいた親がボソっと一言





「・・・あー、お前もこんなコト言ってるわけね。もう少し役に立つ研究しろよ」






・・・少なくとも、社会学者がみんなそんな恥ずかしいこと言ってる訳ではありません。






いずれにしろ、役に立たないのは事実ですが(笑)。









あ、九州ネタでもう一つ。
茶有の実家は福岡ですが、出身高校は佐賀です。牧瀬里穂の逆パターンです。
一応、公表しときます(笑)。









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