ひとりごと
〜2003.January〜

汚れちまった悲しみに
なすところもなく日はくれる

(中原中也“汚れちまった悲しみに”より)





1.26 sun.

もしも北朝鮮が日本へ向けてミサイルを発射した場合、
発射から7分後には日本本土へ着弾するそうです。
この、本当の『有事』が起こった場合の7分をシミュレートしてみると…



1.レーダー確認に1分
2.首相官邸に連絡が行くまでに2分
3.フクダさんがコイズミさんにそれを伝えるのに3分
4.首相が「事実関係の把握」を指示するのに3分



あら、ミサイル着弾してしまいました。
何せ相手は(おそらく)核爆弾です。これでは迎撃する間もなく、
東京は壊滅してしまいます。首相官邸もろとも。
すると、実際のところはこんな感じでしょうか。



1.レーダー確認に1分
2.首相官邸に連絡が行くまでに1分
3.小泉さんに伝わるのに2分
4.関係閣僚がシェルターに避難するのに3分
5.東京が壊滅するのに12分






こんな事態に対し(?)、私たちの平和と安全を守る防衛庁長官、石破氏が、こんな発言をいたしました。



東京を火の海にするとの意図の表明があり、
それを実現するため燃料の注入を始めたら(攻撃の)着手と言える。



じゃあ、「東京を火の海にするとの意図の表明」がなかったら
どーするんじゃい、とお困りのアナタ、ご安心ください。
こんな発言もございますので。



座して自滅を待つのは憲法の趣旨ではなく、
誘導弾等の基地を攻撃することは法理的には
自衛の範囲内であり、可能である






ここで発言の賛否について議論するつもりはありません。
ただ、一つだけ言えること。
石破さん、言葉の使い回し、面白すぎ(笑)。








1.22 wed.

ふとしたきっかけで、現職の(!)社会学者さんから
コメントをいただいてしまいました。
日本大学等で社会学を教えていらっしゃる、Yoshibei先生です。
本職の方に自分のサイトを見られるのは、正直、嬉しさ2厘、
残りは恥ずかしさ・・・かな。あわわわわ。




社会学者です!  投稿者:Yoshibei
投稿日:2003/01/22(Wed) 01:04 No.241

はじめまして。
きゃしーさんがおっしゃっている「ずーっと前に言ってた社会学者」です。

私自身は、社会学を「役にも立たない学問」とは思っていないんですよ。
世の中を理解したり生き抜くために役立つような社会学を、私は追ってます。
そういう講義を心がけています。
社会学そのものは、何だか得体の知れないもののように思えますが、だからこそ、
自分の好きなようにとらえることができるんじゃないかと…。
社会学人口が増えてくれれば、私も嬉しい限りです。

サイト、拝見させていただきました。私の心にも響いてます。

また、寄らせていただきます。




いや、本当に嬉しい言葉です。わざわざありがとうございました。
で、BBS上のレスでは収まり切れないので、この場を借りて返信をば。




私自身は今現在、こうして企業へ就職して仕事をしていますが、
大学時代に学んだ社会学が実際に役に立ったことは、たぶん、一度もありません。


別に社会学に限らず、政治学だって経済学だって、学問を自分の職業の中で
実践的に生かすことができるのは、ほんの一部の職種だけでしょう。
政治学専攻の卒業生の多くは政治家になる、という訳ではないですし。
その逆はあっても。


けれども、確かに一般的には、社会学は政治学や経済学などより得体の知れないものに
思われているようです。「経済」や「政治」よりも漠然としたイメージしか
呼び起こさない、「社会」という言葉のせいかもしれませんが。





当サイト内“sociology”のコーナーでも書いてますが、私は「社会学って何?」と
聞かれたときは、逆に「じゃあ、社会って何だと思う?」と聞き返して、
相手の反応を見ることにしています。たいていの人は、口をモゴモゴさせます(笑)。



「政治学」は政治を考えてて、「経済学」が経済について考える学問ならば、
当然、「社会学」は「社会」について考えなければならないでしょう。



でも「社会」なんてあまりにも漠然としすぎてて分からない。
だから、テキトーに、自分の好きな分野にスポットを当てて、
そこにどんな「社会(と呼ばれているもの)」が存在しているか、
あるいはしていないのかを観察するのが、社会学だと思うのです。






それは、例えばつんくとモー娘。の間にある社会とはどんな社会なのか。
それを取り巻くファン達はどんな社会を形成しているのか。
モー娘。の周りのお金の流れはどうなっているのか。
新メンバー加入でそれらはどう変わるのか。



そして、彼女らの歌は日本の若者に、お年よりに、アジアの国々に、
映画の世界に、文学の世界に、政治の世界に、文化人類学の世界に
どのような影響を与えるのか。それとも与えないのか。



果たして、モー娘。とは何なのか。
モー娘。を成立させた社会とはいかなる社会なのか。
もしくは、初めからそんな社会は存在していないのか。





・・・いや、自分で書いてて呆れるくらい、「役に立たない」学問です(笑)。
でも、こんなことを真面目にマジメに考えてる内に、何か一つでも
他の人が思いつかないような面白い発見をすることができれば、
それこそが社会学の醍醐味だと思うのです。





私も、社会学は、学問というよりは「知識・技術」だと思っています。
でも、それは「生きていくために必要な」というよりは、
他の人とはちょっと違った面白い視点を持って生きていくための小道具に
過ぎないと思うのです。



ないよりは、あった方が楽しい。



それこそモー娘。保田のような存在なのではないかと(笑)。






学生時代は、私も、どちらかといえば理論の研究を(ほんの少しですが)
かじっていました。ボードリヤールや内田隆三が中心でした。



でも、それらを踏まえた上で、卒論で「誰の研究をしたの?」と
聞かれれば、私は自信を持って「岩井俊二」と答えます。
所詮は学部生の卒論だから・・・と言われるのが関の山でしょうが、
それが許されてこその社会学だと、私は思うから。






本職の方を前にべらべらと、本当に恥ずかしい限りです。
でも、久しぶりに社会学の空気に触れた気がしたので、
つい語ってしまいました。
そうでなくても、一般企業に就職してしまうと、こういうことを
真面目に語れる機会って本当に無くて、欲求不満だったもので・・・(笑)。






拙文をお許し下さい。



















1.10 fri.


現在のテーマは中島みゆき「流浪の詩」



さあママ町を出ようよ 激しい雨の夜だけど
仕度は何もないから 裸足でドアを開けるだけ
片身になるようなものを拾うのはおよし
次の町ではそんなものはただ邪魔になるだけ



・・・茶有的には、ヤサグレたときに聴きたくなる曲No.1です。
ちなみにNo.2は、泣く子もたちまち失語症な研ナオコのデビュー曲
「大都会のやさぐれ女」かな。



可愛がられて愛されて ビルの谷間に捨てられて・・・



そしてもちろんNo.3は「昭和枯れすすき」



貧しさに負けた いいえ 世間に負けた
この街も追われた いっそ奇麗に死のうか
力の限り生きたから 未練などないわ・・・



No.4は東京砂漠・・・って、この辺にしときますか。まだまだあるけど(笑)。






さて気がつけば2003年。
早いもので、江戸幕府が開幕されてから400年が経とうとしております。
そんな中、私も入社後の研修を終え、仕事を始めてからもうすぐ半年。
よくもまあ半年もったな、とゆーのが正直な感想ですな。



大した感動も覚えずに入社式に臨んだのが4月。
研修のあまりの無意味さに辟易していたのが6月。
ようやく配属先が決まり、仕事を始めたのが8月。



忙しさとプレッシャーからノイローゼ寸前まで行ったのが10月。
「こんな会社辞めてやる!」と言い出したのが11月。
社会学研究の世界に戻るために実際に動き出したのが12月。



いや、こうして見ると激動の1年送ってたんだなと、改めて実感。






おかげさまで、現在は落ちついた日々を送っております。
ま、それはとっとと会社なんて辞めて、社会学の道を進んでやろう、と
心密かに決心しているからであって。
会社への愛着が皆無であるが故に、仕事が(精神的に)ラクになるという、
道理にかないつつも奇妙な状態でございます。もう慣れたけど。




当然、皆さんには「じゃ、何でしつこく会社に残ってるの?」とゆー疑問が
出てくることでしょう。
はい、質問のある人、トイレに行きたい人は、黙って右手を上げましょう。
問題に関する質問には答えられません(笑)。




強いて言うなら「逃げるのはイヤだから」かな。




「自分には向いていない」かつ「他にやりたいことがある」から
会社を辞めるのならば、何の躊躇もありません。



実際、私は営業という今の仕事には向いていないと思っています。
大活躍なさっている先輩方を見ていても、自分はあのようにはなれないなと思うし、
なりたいとも思いません。営業として活躍するということ自体に、魅力を感じません。



入ったばかりで仕事がうまくいかず、面白くないのは当たり前ですが、
じゃあ、将来的に少しはやりがいを感じられるような仕事が出来るのかといえば、
その将来像も全く見えてきません。



加えて、自分は他にやりたいことをはっきりと持っています。
大学在学中から考えていた、もう一つの道です。






これだけ「とっとと辞めちまえよ」条件が揃っているにもかかわらず
辞表を書けずにいるのは、ひとえに「逃げたくないから」です。



ひところに較べれば落ちついたとはいえ、帰る時間は遅いし、
給料は驚くほど安いし、仕事がきつい事には変わりありません。
このきつい状態からの「逃げの手段」として方向転換をするのだけは、
絶対にイヤなのです。



何だかんだで安定した職を捨て、完全実力主義の世界、経済的にも不安定な世界に
入っていこうというのですから、生半可な覚悟ではできません。
今以上にきつい毎日が待っているのは確実です。



いまの辛さから逃れたくて会社を辞めたとしても、その程度の意識で
研究の世界で実績を残し、生き残っていけるほど世間は甘くないというのは、
この半年間の社会人生活でイヤというほど思い知らされたことです。





逃げではなくて、本当の意味での「自己実現」のために会社を辞めたい。
(・・・でも、この「自己実現」って言葉は薄っぺらくて大嫌い。
上手い表現がみつからんなー)





なので、今は、見極めの時期。
自分の仕事への適性・・・というよりは「今後仕事にやる気を持てそうか」
いろんな意味で今よりも辛くなる生活に耐える覚悟があるか。





焦らず、ゆっくり考えます。
決めたら、スパッと辞めます(or残ります)。
こう見えてもまだまだ若いしね。たぶん。








それにしても、あまりに単純な価値観の下に生きてきた自分。
「今、やりたいこと、やるべきことは何なのか」
たぶん、これが私の生きる道なのでしょう。
悪いわね。ありがとね。これからも、よろしくね(笑)。


何十年後のことなんて、自分には考えられません。
そう、力の限り生きれば、未練などないはず!
たとえその結果が枯れすすきであっても・・・ね(笑)。








新年に当たっての決意文を・・・と思ってたら、結局、最初から最後まで
「西東京のヤサグレ新入社員」ニッキになってしまいました。


連休は岩井俊二参加の新作オムニバス「Jam Films」に加えて、
フジファブリックのライブにも行くつもり。
もちろん、西武にお買い物ウサギも見に行きますさ。


次回はもう少し「ポピュラー文化の社会学」みたいな知的な話をしたいな・・・って、
毎回そう言って結局出来ないんだけど(笑)。











1.1 wed.


2003年になったからといって何が変わった訳でもないのですが、
何せまわりに流されやすい日本人気質なので、まずはフツーに新年のご挨拶から。




新年明けましておめでとうございます。




旧年閉めましてサヨウナラ。




…まあ、ご挨拶代わりのお約束ボケってことで(笑)。










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