ひとりごと
〜2001.November

白い 羽が、羽が、羽が!
僕の背中を突き破り、空に舞う!
僕は空を飛んでいる。飛んでいる。飛んでいる。
真っ逆さまに墜落する!墜落する!墜落する!

(岩井俊二「リリイ・シュシュのすべて」より)


11.30 thu.

友人たちと1泊2日で日光・鬼怒川へ遊びに行ってまいりました。
もちろん往路は佐野ラーメン、復路には宇都宮餃子付きで。
茶有に旅行をプロデュースさせると、どうしても旅の色合いが「食べ歩き」になってしまうのです。しかもB級グルメ。
一人旅ならともかく、他の人(しかも女の子)にまでこの趣味を強要するのはどうかとも思うのですが、
暴動が起きることもなく、何とか無事帰ってくることができました。ホント、食費のかからない旅行でした(笑)。


今回は車での旅行だったのですが、本来、日光・鬼怒川といえば東武鉄道です。
東武ワールドスクエアを初め、箱根を小田急(もしくは藤田観光)の独壇場とするなら、日光は東武のホームグラウンド。
鉄道会社を研究して以来、ミョーにこういったところに目が行くようになってしまったのも、就職活動の功罪でしょうか。
そして、なんでこんな所にパチンコ屋が?と思ってしまうような「3D宇宙・恐竜館」とか、
「カウボーイ姿の方々が西武開拓地風のバーで満面の笑みで酒を酌み交わすウエスタン村」などなど、
その土地の観光戦略について思いを巡らしてしまうのも、これまた半分職業病(笑)。


やっぱりJTBも受けとくべきだったかな・・・と思ったり思わなかったり・・・うーん、でも、やっぱり思いません。
だって、グループ旅行で皆をラーメン屋連れて行くような、宇都宮で一人餃子3人前たいらげてしまうような人間に、
「お勧めのプラン」とか紹介されてもねー。




やっぱり旅行は楽しむものであって、仕事にするもんじゃないです。
もちろん結婚式もそうなのですが。
結婚式場なんぞで働いてると、自分のときには絶対に結婚式はやらない!と思ってしまう、等々
今回一緒に旅行に行った、同じくホテルの結婚式場でバイトしている友人に話したところ、
大いに賛同していただくことができました。


もし自分が結婚式やるとしたら、まず新郎新婦入場のとき、自分以外のダミーの人を入場させて
周囲を驚かす。で、クライマックスに差し掛かったそのとき、後ろで扉をガンガン叩いて
「エレーーーーーーヌッ!!」
と絶叫。
もちろん花嫁も
「ベン!!」
と叫び、ベンは花嫁を略奪。
二人は十字架でドアに突っかえ棒をして開かないようにして、バスに飛び乗り走り去っていくの。
もちろんBGMはサイモ・・・(以下略)。




「エレーヌ」と「ベン」って誰?とゆー突っ込みはナシってことで。
どこにダスティン・ホフマンがいるんだよ!と思った方も、話し合いで解決しましょうってことでここは一つ穏便に(笑)。




ビデオ撮影の皆さん、大変でしょうけど、よろしくお願いしますね。
ちゃんと2日前までには詳細な進行表を(もちろん決定版で)渡しておきますんで(笑)。






11.24 fri.

前回の続き。映画紹介です。邦画の方は「何で今さら?」と言われてしまうような
少々古めの作品もありますが、洋画編と違って(汗)、なかなかの良作揃いです。



「ソナチネ」
93年北野武監督作品。ヤクザ世界の裏切りと復讐を淡々としたテンポで描く。
北野映画は最近の2作(「HANA-BI」と「菊次郎の夏」)しか観たことがなかったのですが、
この映画(「ソナチネ」)を正と負の2要素に分けるとすれば、正の要素だけで構成したのが「菊次郎〜」。
逆に負のエッセンスのみを抽出したのが「HANA-BI」ということになるのでしょうか。
北野ファンの間では何故か格段に評価が高いこの映画ですが、その理由が少しだけ分かったような気がしました。
彼の作品が持つ光の部分と影の部分を併せ持ち、なおかつ北野映画に共通して見られる
何ともいえない寂しさ、悲しさ、切なさも、やっぱり痛いほど伝わってくる作品です。
北野監督のヤクザ映画を観ると、まるで「禅」に通ずるような精神世界を感じてしまうのは、私だけでしょうか?
久石譲の音楽も相変わらず秀逸。


「CURE」
97年の黒沢清監督作品。催眠術を使った異常殺人を追う刑事の活躍と苦悩を描く。
日本版「セブン」といった触れこみで話題になった作品です。確かにその通りといった感じ。
精神異常者の犯罪を扱ったサイコ・スリラーは、最近では逆にサスペンス映画のステレオタイプに
なりつつあるような気がしていて、私もついつい厳しい眼差しになってしまうのですが、
そんな私でもこの作品には作り込まれた印象を受けました。
犯罪者のキャラクター描写も丁寧で、しかも役所広司の刑事役もなかなかどうしてハマッてます。
今観ても面白かったので、おそらく公開当時に観たらその衝撃度は何倍にもなっていたんだろうなあ、と、
ちょっと悔しい気分になった映画。


「溺れる魚」
こちらは最近の映画です。「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」の堤幸彦監督作品。
「溺れる魚」を名乗る犯人による企業脅迫事件と、周囲で蠢く警察組織の陰謀を描く。
IWGPを観たことのある人には分かってもらえると思うのですが、
この堤監督、絶対に普通じゃないです。狂ってます。頭のネジが完全に吹っ飛んでます。
普通の人間に「白昼の路上、裸で『ハッピーサマーウェディング』を踊れ。さもなくば・・・」(←会社社長への脅迫文)
なんて発想が出てくる訳がありません。フツーの人が「宍戸譲に拳銃渡して新宿の『鮫広場』で銃撃戦」、何てことを
思いつく訳がありません。アホとかバカとか、そんな次元を超越してるんです。狂ってるんです。この人の演出は。
この監督、実は岩井俊二の元でずっと助監督やってた人なんですよね。ホント、末恐ろしい・・・。


「Party 7」
MVで有名な石井克人監督作品。覗きがやめられない青年と、彼の周囲に集まるブチ切れた人々。
こちらも確かにキレた作品ではあるんですが、「溺れる〜」に較べればまだ安心して観ることができます。
ムダに凝ったセットや衣装、そして何よりあまりにも濃い登場人物。すべてがアホです。楽しめます。
良くも悪くもMV監督らしい演出法で、最後までスピードを落とさず観せてくれる、エンターテイメントに徹した1本。


「ウォーターボーイズ」
男子高校生のシンクロナイズドスイミングを描いた、現在公開中の作品。
あー、高校生の野郎どもってこのノリだよねーと、思わず苦笑。
でも、そう思わせたということは、男子高校生の心理を非常にうまく捉えていたということなのでしょう。たぶん。
おそらくコミックを意識したのであろう独特のテンポに初めは戸惑ってしまうのですが、
慣れてくるとビミョーに面白くなってきます。
竹中直人の相変わらずのコテコテの演技も、ビミョーに好きです。これには反論も多いことでしょうけど(笑)。



もう一つ、最近見た邦画では、私が敬愛する岩井俊二監督最新作「リリイ・シュシュのすべて」があるのですが、
こちらのレビューはもう少し待ってください。
これは、私が今までに観てきた映画の中で、間違いなく最も大きな衝撃を受けた作品になりました。
だから、もう一度、冷静に、落ち着いて、ゆっくりと鑑賞してから、自分の中で整理をしたいと思ってます。
この前観た時には、自分自身、完全に違う世界に入ってしまっていたので・・・。

とにかく、とりあえず、ものすごい映画です。
自分を保てる自信のない人には、オススメできません。そんな感じ。






11.15 thu.

いいかげんに溜まってきたので、そろそろここいらで恒例の映画紹介をば。



「ユー・ガット・メール」
いや、メグ・ライアン大安売り!今なら10%ポイント還元でさらにオトク!・・・そんな感じ(笑)。
彼女をこの映画に出すのはもったいないと取るか、いや、メグ・ライアンだったからこそ
この程度で済んだと取るかは、あなた次第です。
同じメグ・ライアンの作品で言えば、ニコラス・ケイジの演技や衝撃のラスト等々、ネタが盛りだくさんの
「シティ・オブ・エンジェル」の方が、やっぱりポイント高め。
でも、やっぱり一応メグマニアの人は観ておくべきでしょう。すべてが予想通りに運ぶストーリー展開は、
思わず「のほほん のほほん」と言いたくなってしまいます(笑)。


「TAXI2」
前作以上に、リュック・ベッソン監督ご乱心です。
「レオン」作った監督の作品とは思えません。
例えば、「スピード2」とか「ジュラシックパーク2」とかは、それなりに(いや、むしろかなり)笑えましたし、
そういった意味では、「前作を超える壮大なスケールの駄作」というのは結構たくさん例があるのですが、
今作の場合、肝心のカーチェイスのシーンが少なくてボロクソの評価を受けた前作から
どう変わったのかが分かりません。
アンチ・ベッソン派の人って意外に多く、私はむしろ擁護派に属しているはずなのですが、
この作品ばかりはちょっとなー。
今のところ、今年の「金返せ映画」NO.1。


「最終絶叫計画」
バカです。とりあえず。とにかく。
パロディ好きな人にはオススメ。あと、下ネタOKの人ね。
スクリームをベースに、ブレアウィッチやマトリックス、シックスセンスといった映画のドアホなパロディが続きます。
まずパロディのネタがあって、そのネタにつなげるにはどうすればいいか?という視点で作ったとしか思えない
バラバラかつ強引なストーリー展開ですが、結局ノリと勢いだけで最後まで押し通されてしまいます。
見どころは、やっぱり主人公の女の子がいきなり空中で静止して回転キックかますシーンかな。
個人的には、大好き。一人で爆笑でした。
元ネタを知らないとまったくつまらない映画になってしまうとは思うけど。
あと、タイトルはちょっとどうかと。原題「Scarly Movie」の方がまだセンスあると思う。


「バーティカル・リミット」
K2で遭難した妹を助けるために、決死の救助活動に挑む男の活躍。
「クリフ・ハンガー」にも似てるけど、断然こちらの方が面白かったです。
(クリフ〜も面白かったけど、Tシャツ一枚で雪山走るのはどーかと。あそこのシーンで一気に冷めた・・・)
救助隊を3チームに分けており、各チーム+遭難したチームに怒涛のごとく試練が襲いかかります。
視点が4つもあるのでまったくダレず、最後までハラハラドキドキの連続。一粒で四度おいしい展開(笑)。
典型的な「ハリウッド系山岳アクション」ですが、このジャンルの中ではかなりの高位置に入るのでは。
手に汗握りたい方は、ぜひご覧くださいませ。


「オー・ブラザー」
ファーゴやビッグ・リボウスキでお馴染みコーエン兄弟作品。コーエン節全開です。
基本的には、「脱走犯たちのおかしな珍道中」なのですが、
小さなエピソードが連続してつながっているストーリー展開。
全くバラバラなように思える各エピソードですが、後半になると、
それぞれの意味がストーリーの本筋とは全く関係ない場所でいきなりポコンと分かったりします。
「オイ!こんなんの伏線やったんかい!」とツッコミも入れたくなるのですが、
そのアホさ加減もやっぱり緻密に計算されていて、脱帽。
個人的には、奇妙な満足感を覚えてしまいました。気持ちよくキツネにつままれたような。



まだまだあるけど、ちょっと休憩。
邦画編は、次回へ続くってことで。







11.11 sun.

徹夜で卒論。夜通し資本主義。オールナイト消費社会。朝まで生文化融合論(笑)。



巨大掲示板群、「2ちゃんねる」の学歴板において、面白いスレッドが盛り上がっております。
そもそもは、自称高校生の次のような質問がきっかけでした


1 :エリート街道さん :01/10/18 23:21 ID:EObiZQy6

 以前にもありましたが、筑波と慶応、どちらに
 進学した方がお得なのでしょうか?

 私個人的にはSFCでなければ筑波のほうがよろしいかと…



これに対し、慶応派が猛反発。筑波のような田舎のダサダサ大学と、エリートの代名詞、慶応をいっしょにするな!
といった意見があちらこちらで見られるようになります。
しかしながら、筑波派も反撃。
理系の設備や研究実績では筑波は日本一である。国際的にも評価は高い、というのが筑波派の主張でした。


・・・じゃあ、筑波大の文系に属する自分って一体・・・と思ってしまうのは、当事者としては当然です(笑)。


案の定、慶応派はそこを突いてきました。理系の研究分野に関しては筑波の優位性は認める。
しかし、一般企業への就職を念頭に置いた文系学部への進学を考えるならば、
偏差値といい、知名度といい、企業へのウケといい、要するに「ブランド」では慶応の方が圧倒的に強い、
っつーか筑波なんぞと較べないでくれ、という意見が大勢を占めるようになります。
挙句の果てには国家試験合格者数の比較表や、企業内のいわゆる「慶応枠」に関するデータまで持ち出して
慶応の優秀さを主張しはじめる始末。議論は完全に水かけ論になってしまいました。


・・・2ちゃんねるで水かけ論にならない議論なんて天然記念物モノですが(笑)。


ただ、私は慶応の学生ではないので慶応についてはイメージでしかお話しできないのですが、
それでも何となく慶応大学という大学には「受け入れがたい雰囲気」を感じていたのも事実です。
良くいえばお高い感じ。悪くいえば高飛車なイメージ(笑)。

同じ名門でも、早稲田はOKなんですね。素朴な感じで。東大だって別に何とも思いません。
何故でしょうか。慶応になると、どうしても「エリートを鼻にかけた金持ちのボンボン」なるイメージが
頭に浮かんできてしまうのです(慶応の皆さん、ゴメンナサイ)。


しかし、オシャレなイメージのある大学に通う学生から見ると、筑波大はその対極にある大学なのでしょう。
つくばに来てはじめて知ったのですが、東京人の茨城人に対する差別は凄まじいものがあります。
2ちゃんねるでも、田舎モンの象徴、関東の恥と、言われ放題です。
それに加えて、他大学との交流が全くない筑波独特の閉鎖性や、それに伴う弊害(ファッション感覚の欠如など)と、
慶応を「都会的イメージの象徴」とするなら、筑波は「牧歌的イメージの象徴」なのでしょう。もちろん侮蔑的な意味で。


しかしながら、こればかりは価値観の違いなので、如何ともしがたいのではないでしょうか。
つくばがのんびりできるのは事実です。最寄駅まで車で20分です。でも学校までは自転車で5分です。
コンビニにジャージ姿の女子大生がいます。午前2時から飲み会を始めても人が集まります。
シャツの裾をズボンの中に入れて歩いても違和感はありません。そんな大学です。筑波大学は。
でも、それを好きになるか嫌いになるかは、単に個人的な嗜好の問題でしょう。

ちなみに私は、この気楽に毎日を過ごせる環境が大好きです。
ピアスをしている友人、化粧の濃い友人、プラダのバッグを持っている友人などは、ほとんどおりませんが(笑)。




ただ、ここで問題になっている「ブランド」についても、私は絶対に筑波の方がお得であると断言できるのです。
理由はただ一つ。希少価値です。


慶応に限らず全ての大学について言えることですが、流れなので慶応との比較でお話ししましょう。
一学年の生徒数を見てみると、慶応が約6000人いるのに対し、筑波はわずか1500人です。
文系学部生に限定すると、差はさらに広がります。慶応の約5000人に対し、筑波は500人。何とその差10倍です。

これは他の大学と比較しても同じで、特に私大では500人なんて一学部分の人数でしかありません。
キャンパスの広さでは北大や広大と日本一を争う筑波大ですが、実は学生数は少ないのです。
道理で人口密度が低い訳です(笑)。


事実就職活動を体験してみても、早稲田や慶応の学生は面接会場に必ず一人はいるものでしたが、
筑波の学生に会ったのはわずか2回。それも一度に数百人が集まる説明会の会場でです。
就職活動の世界において「筑波大生」という肩書は、実は黄色いワーゲン並にレアなのでした。


高学歴者が供給過剰にあるこのご時世、大学ブランドがあれば
面接を勝ち進むことができるなどというのは、完全な幻想です。
事実、ラーメン食べ歩き話だけで内定をもらった人間の陰には(笑)、目もくらむような超エリート大学に
通っていながら、1次面接で敗退していった人間もたくさんいた訳でしょうし。自分でも不思議なほどに。

東大法学部在学中に司法試験合格なんて肩書があれば別ですが、大企業になればなるほど、
早慶上智6大学といった肩書は別に珍しいものでも何ともなくなり、結果としてブランドはブランドとしての
効力をなさなくなってしまうのです。


では、「筑波大」という肩書はどうなのか?
早慶上智に較べて、「すげー!」と言われるような肩書であるとはお世辞にもいえません。

しかしながら、前述のように、筑波大生はレアキャラなのです。
しかも幸か不幸か、つくばには有名かつ怪しげな伝説が多数存在します。そのインパクトは絶大です。
実際、面接官に「ホントに同棲してる人多いの?」「自殺見たことある?」といった質問を受けたこともありましたし。
もちろん面接の評価には全く結びつかない質問ですが、少なくとも話のツカミにはなったでしょう。
話題の提供材料にすらならない「エリート大学」の肩書よりは、よほど役に立ったのではないかと感じておる訳ですよ。




ってな訳で、意外にも筑波の「ブランド力」は、就職の場においても有利に働くのでした。
ブランドの根拠が同棲率と自殺率ってのも情けない話ですが。
受験生の皆さん、筑波大学、お買い得です。今ならもれなく図書館情報大学と技術短大もついてきます(笑)。






話は変わるけど、ブリ大根、作って2日置いてたら、むちゃくちゃうまくなってた。
自分で作ったにもかかわらず、感激(笑)。







11.6 tue.

「児童ポルノ規制法」という法律をご存知でしょうか。
正式には「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護に関する法律」といいます。
名前は長いですが、とりあえずタイトルを見れば内容はすぐに分かっていただけることでしょう。
1999年に施行されたこの法律では、18歳未満の児童のヌードが収められた
「写真、ビデオテープその他の物」を頒布した者に対する罰則などが定められています。


「ポルノ規制」というと、かなりキワドい写真やビデオを取り締まるもののように聞こえますが、
条文ではポルノを「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ
又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したもの」と定義しているので、
文言通り解釈すれば、ソフトヌードもNGです。違反者には3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金と、
意外に厳しい罰則が課せられます。
その厳しさから、「ロリコン迫害・撲滅推進法」とも言われているとかいないとか。
もちろんここで言っているのは「児童」であって「女児」ではないので、ショタコンも規制対象なのですが。


この法律は3年毎に改正されるという前提で成立したため、現在、その第1回改正案が審議されています。
ただ、まず断っておきますが、私は別に児童ポルノをフォローしている訳ではありません。
写真・ビデオが流通するということは、当然それを撮られた子がどこかに存在している訳ですし、
その子の将来のことを考えれば、また良くも悪くも18歳未満の責任能力を認めていない現行法から考えれば、
やはりどこかで歯止めをかけなければならないのは当然のことだと思います。




しかしながら、今回の改正案でどうしても気になる点があります。
それは、前述の児童ポルノの範囲に「絵」を追加しようとしている点、そしてそれらの「単純所持」を禁止している点。
つまり、改正案が通れば、麻薬や銃と同じで、これらは持っているだけで処罰の対象になってしまう訳です。


では、この改正案が通過すると、現実にはどのような影響が生じるのでしょうか。
まず、エロゲー業界が壊滅します。「シスタープリンセス」なんぞ持っていようものならもう大変です。
12人もの児童とあんなことこんなことしている画像の大量所持です。重罪は免れません。
伝説の「シスプリ」所持→逮捕→全国ニュースに実名入りで報道と、
一生ヒッキーのまま生きていくことになるのはもう確実です。
数万人の前途ある若者が、間違いなく社会的に抹殺されることになります。




「抹殺された方が社会のため!」という意見も・・・・・・あるにはあります(笑)。




しかしながら、影響はこれだけにとどまりません。
以下のようなものまで、「持っているだけで」処罰の対象になってしまうのです。


・「りぼん」「なかよし」などのごく一部を除く、少女漫画雑誌全部
・小学5年生の入浴シーンが多数掲載されている「ドラえもん」ならびに「コロコロコミック」
・宮崎アニメのほとんど全部
・高校生の頃、友達と海で撮った記念写真 (衣服の一部をつけない児童の姿態=水着もNG)
・「美少女教育」で辻と加護が泳いでいた回
・花王のCM


一部の人は、表現の自由を侵害する法律として、この改正案に反対しているようですが、
表現の自由以前の問題として、この法律が施行された後、果たして違反者にならない人はいるのでしょうか。




逮捕されるのは怖いですが、それでもワタクシ、先日、「のび太と鉄人兵団」のコミックを買ってしまいました。
これから先、ドラえもんのコミックス(特にしずかちゃんの入浴シーンが掲載されているもの)は、
アンダーグラウンドの世界で法外な値段で取引されるようになるのは間違いありませんので。
もちろん、鉄人兵団、数あるドラえもん作品の中でも本当に泣ける名作がもう読めなくなるのはつらすぎるし。
リルルがしずかちゃんに介抱してもらうときにも、少しだけヌードシーンあるしね。




・・・と思ったら、リルルはロボットなので児童ポルノ法の規制対象外でした。残念というべきか。






11.1 thu.

気が付けばいつの間にかもう11月です。
秋真っ盛りです。食欲の秋、ラーメンの秋。金鳥の秋、日本の秋。ドドドドド・・・(←花火の音)。



といふ訳で、ラーメン速報。外苑東通り沿い都営大江戸線六本木駅の上、ホテルアイビス向かいに、
福岡で大人気のお店「一蘭」の支店がオープンいたしました。


このお店、私にとっては本当に思い出深いお店なのです。
何を隠そうこのお店、私がまだ若々しい高校生だった頃、熊本「黒亭」と並んで、
私にラーメンの面白さと奥深さを教えてくれたお店なのですから。



私の実家は福岡県の中でも外れにあり、博多までは距離があったので、お金と時間を考えると
そうしょっちゅう遊びに行けるような所でもなかったのですが、だからこそ博多に出ると
必ず足を運んでいたのがこの「一蘭」でした。
むしろ、この店に行くためにはるばる博多まで足を伸ばしていたといった方が正確かもしれません。


「会員制」「秘伝のタレ」etc...胡散臭い美辞麗句が並ぶ店内。正直、第一印象は「別に普通」でした。
ところが、それからというもの、時々ふと思い出したようにあの味が食べたくて仕方なくなるときが
やってくるようになったのです。化学調味料がそういう気分にさせていたのでしょうか。
謎は今も謎のままです。しかし原因はともあれ、いつの間にか私は一蘭フリークになっていたのです。



高校3年になって博多の予備校へ通うことになったときは、授業の帰りにこのラーメンを食べられるのが
とにかく嬉しくて、週1回の予備校通いが楽しくて仕方ありませんでした。
(そのせいもあってか成績の方は全く効果が現れず、すぐに辞めることになってしまったのは、
当たり前といえば当たり前なのですが・・・。ふー。)


大学に入って、北海道から鹿児島まで全国100軒を超えるラーメンを食べ歩き、
感動すら覚えてしまうラーメンに幾多も出会ってきた今では、この「一蘭」のラーメンが持つ
弱い点もたくさん見えてしまうようになりました。それでも、やっぱりこの店のラーメンは
自分にとっての一つの原点として、今でも離れがたい魅力を有しているのです。



個性的な「半個室」カウンター、オーダー用紙記入システム、
ベトベトしてはいないけどかなり濃い味の、でもすっきりしたとんこつスープ、
そして不思議な辛さを持つ中毒症状の元凶「秘伝のタレ」。
確実にひいきなのは分かっているのですが、数々の思い出が詰まった味、
やはり私はこのラーメンにA評価を出さざるを得ません。



とりあえず、決して食べて損するお店ではないです。ぜひ一度食べてみてくださいな。
思い出の共有ファイル(笑)。



















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