ひとりごと
〜2001.June

そこにいた五位鷺に、あなた鳥やめますか、と問う
五位鷺は答えます。
私は、五位鷺として生まれたので、
日々この悪臭放つドブ川の水面に映る我が姿を見ながら、
五位鷺として死にましょう

(藤谷文子「逃避夢」より)


6.28 thu.

就職活動の情報交換用BBSを久しぶりに見に行って、そのあまりの荒れ方に驚いた。
まだ内定をもらえず焦っている人、とりあえずもらったけど続けてる人、進路が決定し活動を終えた人、
この三者がそれぞれの立場から自説を主張しようとして、収拾がつかなくなってた。
決まった人はエラソーな物言いをするし、決まってない人は感情的になるし。
正直、嫌悪感を覚えた。どちらに対しても。

私の場合、結局第一志望(放送業界)には行けなかった訳で、でも最終的には「ここに行きたい!」と思える
企業から内定をいただくことができた訳で・・・、「勝ち組」とは言えないけれど、自分を「負け組」だとも
思ってないです。そもそも大学入試みたいに一元的スケールで優劣を競うものでもなく、就活に勝ち負けが
あるのかということ自体、私には疑問なのですが。

でも、少なくともその掲示板では、「自称」勝ち組の優越感と、結局「自称」負け組(もちろん本人が自分を
そう呼んでる訳じゃないけど、でも、「勝ち組」の存在を認めてる時点で、そうなると思う。)のコンプレックスが
渦巻いてて、ついウチの高校(「自称」エリート高校。自意識だけは超エリートだった)を思い出してしまった。
18歳の、大学序列を基準としたエリートvs非エリートの対立構図を、基準を企業規模に置き換えて
そのまま続けている感じ。キミら、大学4年間で何も成長してないやんって、ツッコミの一つも入れたくなった。

でも、自分の場合、放送局を受け続けて、落ち続けて、途中で「自分は何で放送がやりたいんだろう?」って
問い直すことができたのは、幸運だったと思う。その時に、「必ずしも放送だけにこだわる必要はない」って
思えたのも、まだ他業種への興味を失っていなかったのも、本当に幸運だったと思う。
もしあのまま放送にこだわり続けてたら・・・たぶん、今ごろ私はドツボにはまってたでしょう。
もがけばもがくほど、出口が見えなくなる状態。完全な視野狭窄に。
また、万が一、どこかの放送局に拾ってもらうことができたとしても、それはそれで掲示板に書き込んでいた
「エラソーな」内定者になってたかも知れません。
第一志望以外の業界へ全く目を向けないままへそこへ飛び込んでいたら、それこそ周りが見えなく
なってしまっていたのではないか、と、ふと思ったのです。これも違った意味での視野の狭窄状態。

そう思うからこそ、ここまで来て(しかもネット上=互いの顔が見えない空間で)口論している人は、
いったい就活から何を学んできたのか、と疑問に思った。
面接って、「自分の意見」とはいったいどのような意見なのかを徹底的に自己反芻し、
それを適確に言語化していく作業のことじゃなかったのだろうか。
強い熱意と、それを相手に伝える能力と、ほんの少しの策略と。どれが欠けても、ダメだと思う。
内定を自慢して未内定者に袋叩きにされるのは愚の骨頂だけど、その煽りを真に受けて
感情的になってる人も、(もちろん気持ちは分かるけど)ちょっと・・・という気がする。

でも、そういう人を、そう思えるようになったというのが、私が就活から得た一番の収穫なのかも知れません。
世の中ホント数え切れない数の企業があって、数え切れない社員の人たちが、数え切れないそれぞれの
価値観を持って働いていて。だから、同じ企業に勤めていても、人によって感じ方が180度違ったりして。
で、正解なんてなくて、そういった企業や人の価値観は、結局自分の価値観で判断するしかないんだなって。

判断するためには、まずでき得る限りたくさんの価値観を知ること。
そして、自分はどの価値観に納得し、どの価値観には納得できないのかを、ゼロベースで考えること。
要するに、材料は可能な限り集めて、それを踏まえた上で、でも最後は自分で考えろってこと。
当たり前のことだし、分かってたことだし、結局文章も「エラソー」になってしまったけど、
でも、就職活動を終えて、これが今の正直な気持ち。

これから先、社会人ってつらいんだろうけど、でも、この気持ちだけは忘れないようにしたいな。







本当は別に就活のコーナーを作って、これまでの軌跡をきちんと整理するつもりだったのですが、
当時の手帳を見返して、そのあまりに膨大な量に面倒臭くなったのでやめました。
6月も終わりなので、とりあえず、これで、総括といふことで。


・・・あ、ちなみに、連合〇軍とは無関係ですよ。ワタクシ。一応(笑)。






6.24 sun.

病み上がりっ♪病み上がりっ♪(←西武夏市の「お買い物♪」に乗せて唄ってみよう!)


病み上がりです。一晩で2度近く熱が下がってしまったので、逆に気持ち悪い。
熱が下がるのは良いことなのですが、あんまり急激に下がるのはよくないそうですね。
うえー。平衡感覚がない。よろよろ。

でも、この平衡感覚のなさは、病み上がりだけが理由ではなさそう。
いろんな人に言ってるのですが、エースコンバット2(戦闘機シミュレーションゲーム)に
ハマッてるのです。アクロバット飛行ばっかりしながら6時間ぶっ通しでプレイしたりしてたから
そりゃ酔うわ。しかも片手間にはもらい物の「免許を取ろう!」もやってたし。
何せ泣く子もますます泣き出すペーパードライバーだもんね。鬼教官に怒られっぱなし。
ホント、酔うようなゲームばっかしハマるのです。


さて、今日の本題。
みなさん、桑田圭祐「波乗りジョニ−」のCM観ました?
私の中では、最近観たCMの中でも大ヒットなのですが。
ちょっと内容を「広告批評」風に紹介してみると・・・



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(街ゆく若者たち数組にインタビューする女性アナウンサー)

アナ「この夏、一番聴きたい曲は何ですか?」

若者「波乗りジョニー!」
カップル「波乗りジョニー!」

(最後にアナウンサーが桑田に同じ質問をすると)

桑田「おっととっと夏だぜ?」

N「桑田圭祐『波乗りジョニ−』!」

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いや、このトボけっぷり、ステキ。
公明党の連中に見せてやりたいね。「ボケとはこうやってするもんなんです!」って。
あ、でも、もし私が公明党CMのプロデューサーだったら、こんな続編を作りたい。



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(農民の家から米を持ち出そうとする役人)

役人「こいつはもらっていくぜ!」
農民「お奉行様、そいつを持っていかれると、家族の食べる物が・・・」
役人「うるせえ!どんな奴でもなぁ、年貢は払わなきゃいけね−んだよ!」

(襖の奥から現れる神埼代表)

神崎「5%は、タケーノリ!!」

N「公明党」

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・・・ちょっと分かりにくい?(笑)







6.14 thu.

毎朝欠かさず観ていた「温泉へ行こう!2」の再放送が、ついに終わってしまいました。
お昼にやってた頃も観ていたのですが、途中で長期休みが終わってしまい、後半部を観られずにいたのです。
いや、良かった。加藤貴子の和服姿に毎朝和みまくってました。「くら原」に行きてー。

でも、これで明日から生きがいが一つ減るにゃあ(笑)。




さて、つい先程まで、我が茶有部屋のステレオからは花*花「ハナムケノハナタバ」が流れていたのですが、
さすがにアカンと思い、CDを入れ替えました。現在はJet Lag「Back to my mind」に落ち着いております。
いくら50円だったとはいえ・・・私の愛しいPioneer XR-Q700に花*花をセットしてしまうなんて・・・。
許しておくれ。もうお前さんでBump of Chikenなんて聴かないから、どうか機嫌を直しておくれ(笑)。
(ここんところ、MDプレイヤー部分の調子が悪いのです。私の愛が足りなかったのが原因なのかな・・・)


それはさておき。


・・・あ、あと、音楽ネタでもう一つ。今月末、私が今最も注目しているアーティスト、Port of Notesの
New アルバムが発売されます。もう、ホント、良い曲なのです。癒されジゴク。
6月29日にはシンジクのタワレコでインストアライブ!
あああ。これでまたしばらくPON漬けの毎日が・・・。

あ、別にポンジュースに漬けられる訳ではありません。一応。
エヒメのココロですけどね(笑)。みかんみかーんっ!


音楽ついでにもう一つ。
絵本作ったり、上映会やったり、フィギュア売ったりと、最近何やってるグループなのかよく分からなくなってきた、
これまた私の大好きなアーティスト、空気公団のNewアルバムも、6月末発売です。
金がない!その直後にはオイオイのスパークリングセールもあるとゆーのに!




・・・そういへば思い出した。もうすぐバーゲンの季節。ってことは・・・


「お買い物クマさん復活!」


ってことじゃん。わーいわーい。
西武百貨店の皆さん(とゆーかサン・アドの皆さんかな)、楽しみにしてるので、よもしく。
でも、できれば今回こそはウサギだって認めて欲しいな。いいかげんに。




最後に、もう一つ。先日、ようやく念願の「プチモビクス」着メロ化に成功しました。
今の私にとっては、唯一の生き甲斐なのです。毎朝のプチモビクス。
ま、これ観たあとで、また寝てるんですけどね(笑)。




・・・で、結局、何が「それはさておき」だったんだっけ?




6.6 wed.

じめじめじめめ。ざざざざざー。
梅雨は嫌いです。雨が嫌いなのではなく、湿気が嫌いなのです。
貼りつく空気の重たさ。それをかきわけて進む毎日。早く終わらないかなー。



さて、最近ものすごく気になっていること二つ。今日はかなり真面目モードで。

一つ目。
もうすぐハリウッドの新作、かつ大作、「パール・ハーバー」が公開されますね。
真珠湾攻撃をテーマに扱ったこのドラマ、諸説あるにもかかわらずいつの間にか通説になってしまった
「日本軍による奇襲攻撃説」を何の疑問もなく採用しているようです。ま、ある種プロパガンダだから
映画そのものについては何も言うつもりはないけど、日本人、特にマスコミは、どんなスタンスで
この映画に向き合えばいいのでしょう。
特に「日本の加害責任をどーのこーの」と叫びつづける左翼陣営(中でも朝日とかASAとか10chとか)は、
この映画をどう評価するのでしょうか。皆さん注目あれ。

二つ目。
関係ないようで実はとっても関係している田中真紀子発言について。
反米・親中・反官僚・自民党員というもう何がなんだかよく分からないスタンスの彼女を、
左翼(でも自称「市民派」)メディアはどのように報道するつもりなのでしょうか。とっても気になる。


脈絡ないように思うかもしれないけど、実はこの二つ、ものすごい問題を孕んでいる気がするのです。
要は、これまでの左翼陣営って、もちろん究極的に目指しているところは共産主義なので
やっぱりアメリカは大っ嫌い。中国が大好き。アメリカに擦り寄ってばかりの自民党も大嫌い。
労働者に見向きもしない特権階級の官僚も大嫌い。攻撃材料として戦争問題を持ち出せば、
中国も擁護できるし一石二鳥・・・こんな感じでしょ?

映画「パール・ハーバー」は、これまでに考えたこともなかった「日本のアメリカに対する加害責任」を
机上に上げてしまいました。さあ、朝日新聞、困ります。これまでは反米=反日だったのが、
反米・親日もしくは反日・親米のどちらかを選ばなくちゃいけなくなった訳だし。
日本人がこの二者択一で迷っていること自体、諸外国から見れば滑稽極まりないんだろうけどね。
何で自分の国に「反」するか「親」しくするかで悩まんといかんの?って感じで。

田中発言問題に関しても同じ。田中真紀子氏はどう見ても親中派でしょ。でも自民党。でも反官僚。
でも(右派政権である)小泉一派。
朝日の立場は、親中・反自民・反官僚・反小泉。

うがー。もう訳わからん。要するに、この事件を注意深く見ていけば、結局マスコミは日本を
どの方向へ持っていきたいと思っているのか。どういった政権ができれば久米・筑紫は満足するのかが
分かるのではないかと私は考えているのですよ。ある意味、こんなおもろい、実験的な状況はないと。
メディアリテラシーの問題、やっぱり大学でずっと考えてきたことだからこそ、やっぱここで訴えかけたいし、
自分自身いい機会と思って注意して見ていきたいな・・・などと思っているのでした。
みなさん、どう思います?




それでは、真面目な話ばっかしてきたところで、今日のオチ。
ロト6のCMで中居君が限界まで食べてた高そうな寿司屋、実は「鷹想」って名前だったって知ってました?
・・・私はこの前友人に言われて初めて気付いた。


でも、「爆笑大問題」の「大田のコラム」のコーナーが、実はNews23の「多事争論」のパクリだってことには
みんなあんまり気付いてなかった。イエー。勝った。



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